朧夜の女

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昭和11年五所平之助作品。

この映画での坂本武のお人好しぶりのはなしをきいて観てみた。確かに坂本演じる文吉は全方向的な人の良さ。

現代だったら吉川満子演じる妻の立場を考えるとなかなか難しい展開だけど、昭和11年当時ならこういうのもありだろうし(戦後でも現実にはあったかも)素直に下町人情話としてとらえたいなという感じ。

坂本武の人の良さになんとなくつけこんでる感じもある河村零吉をにやにやして拝見。スパイシーな俳優が気になる自分に新たなる鉱脈。

文吉の妹、お徳役に飯田蝶子。三味線片手に旦那衆に小唄?のお稽古をつけているところとても様になっている。芸達者。息子を何より大切に思っている母親役、それに嫌な感じが全くしない柔らかさ。最近立て続けに飯田さん出演作をみているが*1ほんと良い女優さんだなあ。

隅田川沿いの風景が映るのもとても興味深い。