3月のライオン 15巻

 

3月のライオン 15 (ヤングアニマルコミックス)

3月のライオン 15 (ヤングアニマルコミックス)

 

 この表紙の楽しいこと!三人の後ろにいる考えすぎの(多分)新キャラクター野火止あづさ!一連の「あづさ1号」という話の電車の挿絵交えた面白さ。ああでもないこうでもないと煮詰まる彼、まるで自分だ。メガネ男子がここぞとメガネ中央の部分をくいとあげて、あらぬ方向に思考を展開させていく姿の滑稽かつ魅力的なこと。

羽海野さんの、人のいろいろな欠点みたいなものと背中合わせの魅力に気付いてそれを描くところ大好き。人生の機微がわかっているねえという感じ。

あとがきに、お父様やお母様の入退院の話、愛猫ブンちゃんとのことなどが載っていたし、またこの巻にはいろんなものを背負って歩いていくことという話が出てくるのだけど、ものすごく今の私の心に触れた!

コロナ騒動で、老齢や基礎疾患あり気味の家族と暮らしつつの接客業な自分は精神的にまいりがちで、業務をしていればしていたで感染拡大不安、休業になったらなったで経済的不安に見舞われ、考えても仕方ない先のことを思い悩んだりしている時間も多いのだけど、この巻を読んで、みんなそれぞれいろいろあるけれどその中で奮闘している、それしかないのだよという気持ちになれた。

羽海野さんのtwitter、面白いブログと思って読んでいた著者の方が、コロナの特集などでお見掛けする忽那氏だったとわかって、とても感激され、描くことでお手伝いできないか書かれていたけれど、その一連のtweetからにじみでる雰囲気も読んでいて嬉しかった。

 働く女性の心構え、みんないろいろ背負っているんだということで、赤江珠緒アナの以下のレポートも、素晴らしいなと思った。環境や状況は否応なしのものでも、その中でどう生きていくか、そのことが大事だなと。

 

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