ビデオジャケットをみていたら、ウィノナ・ライダーとダニエル・ディ・ルイスの恋愛ものみたいにみえるし、そんな感じで売りだしたのだろうか?という感じだけど、それは映画に引き寄せるためのきっかけに過ぎなく、本題はセーラムの魔女狩りの話。集団のこわさ、神の名のもとに争われる事柄に対しての神の沈黙・・ウィノナ・ライダーの繊細で邪悪な表情、ディ・ルイスの強い葛藤表現によって息つくことなく事件を見守ってしまう。
アーサー・ミラーの「るつぼ」の映画化作品ということで、「るつぼ」は、セイラムの魔女裁判にことよせて、赤狩りやマッカーシズム批判を描いていたという。
町山智浩のTV番組で、今、セイラムが魔女の町として町おこしに成功している話を先にみていたもので余計に衝撃を感じた。