日日是好日

 

日日是好日

日日是好日

 

 クラシカルな音楽、雰囲気は楽しめたし、ある女性がお茶の先生に出会って・・という筋立てはよかったと思うけれど、入口として良い、というような気がした。頭でまず考えてから行動するタイプの女子大生の黒木華と行動的な従姉妹の多部未華子が、樹木希林扮するお茶の先生のところに入門するところからはじまるのだけど、入門する女優さんの設定、反対にしたほうが意外な魅力が引き出せるのでは?とちらっと思ったり・・主人公黒木華氏の対照としての存在であるはずの多部未華子氏のチャーミングさが光っているようにもみえた。黒木華氏が思い切った表現をする箇所がいくつかあるが、自分がだいたいこの黒木氏演じる主人公みたいなタイプというのもあるからか、妙に照れ臭い気分になってしまった。まず形から、という教えなどはとても示唆に富んでいるし、タイトルの「日日是好日」という言葉が、ただの平穏な日々を表すのでなく、有事の時もというような意味だろうなという、構えはとても参考になったのだが。。

あと、懐紙入れ、皆、朱色になっていたが、あの差し色は美しかった。