毎日が夏休み

大島弓子原作。最近「静かな生活」*1「ギプス」*2と多彩な表情を楽しませてもらっている佐伯日菜子のデビュー作。佐野史郎扮する義理の父だとか、台詞回しの、現実に近いところにありながら浮遊しているような感じ、ひとのネガティブな動きへの鋭敏さ、それでいながらディストピアというわけではない感じは大島弓子の世界を映しているなあと感じた。佐野史郎の昔の交際相手(結婚もしていたような感じも)、高橋ひとみがなかなか魅力的だった。私が一番最初に彼女を認識したのはドラマ「ふぞろいの林檎たち」。自分の印象ではちょっと閉じている都会生活者のような堅さを感じさせる姿だった。今回はもっと大島ワールドに近い、現実的な面も持ち合わせながらも基本浮世離れしていて意識的にか無意識的にかそれがないまぜになったような形で主人公の家庭に影響を及ぼす女性、紅子さんを油断ならないかわいらしさで演じていた。

風吹ジュン佐伯日菜子の母役。自分の勝手なイメージでは風吹さん、活躍スタートも早く、この映画でも和服を着こなしたり基本落ち着いた役なので二度目の夫役の佐野史郎と、年齢差が大きいように感じたりもしたけど実際は佐野史郎より三歳だけ年上のようだ。

 

毎日が夏休み [VHS]

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