猫の表現がリアルで、ふてぶてしいかわいらしさがたまらない。世話をしている女性のタッチが雑で、女性なのにおじいさんといういい加減さがいかにも猫の頭の中での人間の姿のようでそこにも芸の細かさを感じる。
主人公の猫がつしまって名乗っているのは、ただのイエネコではないとにらんでしまったおじいさんがいたから。本格的な話がはじまる前の冒頭のそのストーリーにも惹かれた。実は自分もうちにいるキジトラがどうも野生が強いなと感じているので。
ぼんやりした猫ちゃーにも親近感。(自分と重ねている)
大滝秀治のホンカンシリーズや「前略おふくろ様」のパロディーに声を出して笑ってしまった。作者(きょうだいらしい)の年齢私と近いのかな・・自分のペースのキャットシッターがシシドカフカ似(しかも「キル・ビル」のユマ・サーマンみたいなジャージ姿)なのもウケた。
- 作者: おぷうのきょうだい
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2018/04/26
- メディア: 単行本
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