4月文楽公演

第1部 午前11時開演
本朝廿四孝 (ほんちょうにじゅうしこう)
  桔梗原の段
吉田幸助改め
五代目吉田玉助 襲名披露 口上
  景勝下駄の段
  襲名披露狂言
  勘助住家の段
義経千本桜 (よしつねせんぼんざくら)
  道行初音旅

第2部 午後4時開演
彦山権現誓助剣 (ひこさんごんげんちかいのすけだち
  須磨浦の段
  瓢箪棚の段
  杉坂墓所の段
  毛谷村六助住家の段

春らしいかみしもを皆がつけ華やかな襲名口上。文楽でいつも思うのは季節感の表現のデリケートさ。

今回は第二部の「彦山権現誓助剣」がとても楽しめた。
映画「キル・ビル」のような楽しめる、起伏のある復讐劇。
武者六助が子守りをしながら次につなげてあるシーンでは三味線の子守り唄が響きながら場面は移りつつのような感じで、これまた「キル・ビル」風を勝手に感じた。
そしてヒロインの様子!まるでキャサリン・ヘップバーンのラブコメ

また「義経千本桜」。当代猿之助亀治郎時代に狐忠信に取り組むドキュメンタリー[KABUKU」をみたことがあるが、歌舞伎での「出があるよ!」って言葉によるひっかけみたいなおもしろさが、文楽の道行初音旅にもあった。(早がわりと登場の仕方。)かねがね狐が大好きとおうかがいしている勘十郎さん、生き生きと演じておられた。