わたしは、ダニエル・ブレイク

京都シネマにて
公式サイト
ケン・ローチ監督の、伝えたいことがずばっと伝わる話法いい。「ケス」*1の少年の怒りの精神がここに、もっと広がりをみせて描かれていると感じる。人間を幸せにするためのシステムのはずが、人間を苦しめている。ユーモアや温かみもまじえての円熟も感じられる。
京都シネマベスト10企画」ということで、昨年京都シネマでかかった作品の中から投票で決まったベスト10を上映しているのだけど、リバイバル上映にもかかわらず自分と同じか少し上の世代の人たちが朝からたくさんつめかけ、真剣にこの映画を受け止めておられる。。心ある人がこれだけいる、という気持ちに。雰囲気をつかめることが劇場で映画をみられた時の醍醐味だな。