昭和48年神代辰巳監督作品。キネマ旬報ベスト・テン第六位。
神代監督の作品をみていると、人間ってしょうがないもんだよな、という、決して上からではないけれど、なにか作品自体から自嘲ともなんともつかないものが漂っているのを感じる。決しておとしめるのでなく、こうですわ、ようやりまっしゃろ、って感じかな・・やくざものの「棒の哀しみ」でもこの映画でも強くそれがにおいたつ。
ビデオジャケットに
挿入されるサイレント字幕、世相を表わすスティール(米騒動など)、ナレーションとも呟きとも唄ともつかぬBGM(?)・・・。
と書かれているが、土のにおいのする唄=神代監督というイメージあるなあ。
芹明香が絵沢萌子に鍛えられる新人役。この映画ではあまりふてくされていないが、ちょっとすれっからしな部分もありそうな娘役。
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