天皇の世紀 第二部

天皇の世紀」のテレビドラマ版がふや町映画タウンに入荷した。どうも天皇の世紀というのは一部と二部になっていて第一部はテレビドラマ、第二部はドキュメンタリーだったよう。(wikipedia参照)

この機会に、と、以前日本映画専門チャンネル伊丹十三特集の時放映され録画していたドキュメンタリー版の方をみてみた。伊丹さんがずっと通して進行係をしている。演出担当はそれぞれ・・これまたテレビマンユニオン今野勉さんとか、黒木和夫さん、また伊丹さんの回もある。オープニングの冨田勲の音楽、そして絵がなんともかっこいい。絵はwikipediaによると中川一政さんという方の絵らしい。

73年当時の京都の町中で撮っていたりして風景も懐かしい。たとえば薩長同盟の回で、薩摩藩邸だった同志社大学の正門がうつるのだが、70年代らしい学生運動っぽい文字の立て看板などもうそれだけで懐かしい。また池田屋騒動のときは、北大路駅から市電に乗って御所あたりまで伊丹さんが電車の中でしゃべっていたり。。人を喰ったような独特の番組作りがなんとも伊丹さんらしくてわくわくする。龍馬暗殺の回の、河原町三条と四条の間も70年代こうだったなあともう胸がかきむしられそうになる。

伊丹さんの担当した廃仏毀釈、考えもなしに大きな流れに迎合してしまう日本人の話は胸にささる。第二十五回「武士の城」では、仙台藩世良修蔵の関係が語られたが、世良修蔵という、維新で成り上がってずいぶん横柄な態度で会津をうつべしと仙台にせまった人、なんだか現代でも、こういう連中いるなあと思ってしまった。第二十六回「絶筆」では、長岡藩のことがとりあげられていた。テレビでやっていた大林監督の最後の講義という番組*1で、長岡のはなしがでてきたことを思い出した。(「負けた側の歴史」負けたさととかおっしゃってたかなあ・・?)