止められるか、俺たちを


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昨日、京都シネマにて。井浦新の若松監督への愛情あふれる姿と熱に揺さぶられる。若松監督のユーモラスな感じ愛すべき感じが出ている。そばにいた人ならではの表現と思う。若松組だったという白石和彌監督、「日本で一番悪い奴ら」*1や「凶悪」*2ではどこか対象を笑ったりする余裕や距離を感じたけれど、これは別格の、そういうタッチではない作品に感じられる。70年前後の若松プロ周辺の人間関係、あの作品がこうつながるという面白さ。大島渚赤塚不二夫篠原勝之との交流。ついこのあいだみた「ゆけゆけ二度目の処女」*3に出ていた秋山道男さんはタモト清嵐という俳優さんが演じ、パンフレットの対談に秋山さん自身が出てこられている。当時の人たちの対談が毒舌でまた楽しい。撮影監督の高間賢治氏、三谷幸喜椎名誠の撮影監督をされていて、著書*4などから勝手に穏やかなイメージをもっていた*5ものでこんなにどっぷり若松組なんだという気持ちになる。佐々木守氏はやっぱり若松監督と関係あったかという感じ。また、先日のロマンポルノリブート「牝猫たち」*6でみかけた吉澤健氏を高良健吾氏が演じている。そういえば若松監督の作品に出ている吉澤さんを鹿島茂さんがとてもほめておられたなあ。*7この映画では女性の助監督吉積めぐみさんのことが中心にすえられている。女性を捨てて邁進していても、女性としての肉体に縛られてしまうような部分、この問題結構大きいと私は感じている。パンフレットに載っていたライバル?といえるのか、夫婦で活動していてポルノの一人者になった浜野佐知氏との対比の話も心に残る。映画の中の山本浩司氏が演じた足立正生さん、対談のリアルの足立さん、作品や経歴だけみていた時とイメージが違っていた。なんだかずいぶん穏やかに感じた。。 

 

*1:日本で一番悪い奴ら - 日常整理日誌

*2:凶悪 - 日常整理日誌

*3:非行少年/陽の出の叫び、ゆけゆけ二度目の処女 - 日常整理日誌

*4:シーナ映画とコーキ映画 - 日常整理日誌

*5:しかも、「シーナ映画~」を読んだ時の自分の感想をちゃんと読んでみたら表紙から想像するようなのほほんとした感じではなく、なかなかズバズバ書いてあったらしい・・もう一度読み直さないと・・・

*6:牝猫たち - 日常整理日誌 

*7:甦る昭和脇役名画館 - 日常整理日誌