三里塚に生きる

 成田の闘争とは何だったのか、当時の資料映像を織り込んで、あくまでも個々人の辿ってきた道を描くことで表現している作品。闘争というと、リアルタイムの絶頂期にはかたまりとしての主張が取り上げられるけれど、個々の歩み方があるはずで、それが時間とともによりくっきりしてくることが映し出されている。東北の温泉写真をみて以来*1、お名前を気を付けてみている北井一夫氏も出てこられる。wikipediaで経歴をみていると、「アサヒカメラ」で「三里塚」の連載をされていたのが、69年から70年、そのあと70年から73年にかけて湯治場などを回り、つげ義春さんとの仕事などもされているよう。

井浦新氏が闘争の中で亡くなった若き男性の遺書を朗読しているのも井浦さんらしいお仕事と感じた。

三里塚に生きる [DVD]

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