ずいぶん前に買っていてちゃんと読んではいなかったのだけど、ふと開いてみて「リアリズムの宿」が、今年立ち寄った青森県鰺ヶ沢近くであったことに驚く。気持ちよく写真を撮ったりしていた五能線の風景も厳しく描かれている。再読するまで映画になった「リアリズムの宿」と印象が混ざっていたけれど、原作の持つどこかユーモラスで詩情のある風合い、これは映画とはまた別の世界だなと感じる。(映画の方も好きだったけれど)
巻頭の「チーコ」という文鳥の物語には衝撃を受ける。
- 作者: つげ義春
- 出版社/メーカー: 旺文社
- 発売日: 1984/08
- メディア: 文庫
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