荒野のダッチワイフ

リリー・フランキー氏の日本映画コラム「日本のみなさんさようなら」によると監督の大和屋竺氏は「日活の鈴木清順一派の『具流八郎』の一員として『殺しの烙印』を書き、旧『ルパン三世』の最高傑作『魔術師と呼ばれた男』の脚本でも知られ、60年代末ならではのニヒルでキザなセリフがキマリまくる、とのこと。確かにその通りで、しかし、みている最中に、自分がこの時代のハードボイルドとかフィルム・ノワールがわりと苦手だったことを思い出してしまう。60年代の新宿の空気を味わう映画という評をみて、みてみたのだけど、これがどこ、とわかるほどではなかった。空気はあんなだったのかもしれないけれど・・一説によると新宿と渋谷が出てきていたらしい。
麿赤児氏が出てくるのだが、坊主頭で推測をつけた程度だった。

読んだのは情報センター出版局のもの