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木下恵介 昭和23年作品。ほとんど小沢栄太郎水戸光子のやりとりだけで作られた映画。水戸光子の心の揺れ、動きを、ユニークなカメラの使い方(足だけのクローズアップだったりななめだったり)で、味わう。木下監督の、当時、新しい事をやってみようという気概が感じられる作品だった。

この映画をみたきっかけは、「花咲く港」と引き続きこの映画をご覧になった方の感想で、小沢栄太郎の役柄による悪のグラデーションのつけ方に関心を持ったから。確かに、作品によって濃淡あって味わうポイントになるなあ。