ラグタイム

ふや町映画タウンやwindshipさんのおすすめ*1でみてみたが、本当によかった。第一次世界大戦前のNYにうごめく人々を同時に描いてそれがうまい具合に関連しあって堪能できる作品。話のつなぎ方もうまいし、イヴリン・ネスビット*2という実在した人物を演じたエリザベス・マグガヴァンの魅力的な事。人種やら仕事の種類やら多層に渡るアメリカの社会を、ビデオジャケットの言葉を借りればタピストリーのようにうまく織り上げている。
ジェームズ・オルソン演じる夫と奥様の関係、決して口に出して何かを争ったりしないのだけど、お互いのことがわかりすぎている感じ、ぐっとくる。
ジェームズ・ギャグニーの警察、「県警対組織暴力」的な、強面相手にするには、こっちも・・みたいな、蛇の道は蛇的なノリを感じる。
とにかく退屈させないし、あっという間にもっていかれる156分だった。

ランディ・ニューマンの音楽聞き覚えあり。登場人物と一緒に心に残る。

ラグタイム [VHS]

ラグタイム [VHS]

*1:http://d.hatena.ne.jp/windship/20170803/p1

*2:イヴリンのからむ事件はこちらのサイトに書いてある