「ボヴァリー夫人」をベースにした物語とのことだけど、「ボヴァリー夫人」を読んだときはこちらが若かったこともあり、浅はかな夫人の様を少し楽しむような感じで読んでいたのだけど、この映画はどうだろう・・ずっと乾いている人の物語という感じ。生きている意味が探りたくて誰かに求められたくてまっすぐに真面目に乾いている。していることは不道徳にうつっても。直接的な表現がなくピアノの落ち着いた音色とともに進行するから余計に淫靡で官能的に思われる場面づくり。自然を織り込んだ美しい画面。
主人公エマが猫を抱いてじーっと別の男のことをみている時、怒りを猫にぶつける夫の姿。
「宗方姉妹」も思い出す、猫との共謀的な姿。
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