新日本風土記 京都青春物語

お祭りのアルバイトや鴨川のカップル、吉田寮など「鴨川ホルモー」のようなのんびりしたお話が続く中、京大から学徒出陣に行かれ、特攻隊に配属されていた岩井忠熊さんが紹介された。以前、立命館で若い人の前で講演されたニュースをみたことがあり、その姿に感銘を受けていたので、新日本風土記という枠の中でよくぞ岩井さんを取り上げてくれた!と感激した。
(岩井さんの話をまとめてあるブログあり。) 
新日本風土記の中で岩井さんが学生時代に愛読された本として天野貞祐氏の「学生に与ふる書」という本が紹介されていた。

学生に与ふる書 (1949年) (岩波新書〈第45〉)

学生に与ふる書 (1949年) (岩波新書〈第45〉)

岩井さんの話をきいていると映画「指導物語」*1で、学徒として兵士になり、さまざまなことを思っていたであろう人の描写を思い出す。
また学徒出陣の時は、私がいつも日常的に横を通っている京大のグラウンドに出陣する人たちが集められたそう。今黒い電子パネルがあるあたりに観閲台があったという岩井さん。学徒出陣の時のラジオ放送も流れ、写真も放映され・・ドラマでは決して再現しきれない迫るものがあった。ちょうど「激動の記録」*2で学徒出陣のニュースをみたときと同じ、つくりものではないものに触れたときの強い気持ち。

番組情報はこちら。古本を愛し続ける同志社の文化史の竹居明男ご夫妻の話もよかった。