カフェ・ソサエティ

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ウディ・アレン映画、今度の舞台は、アステア&ロジャースが活躍している時代のハリウッド。ハリウッドとN.Y.の物語をうまく融合させて、ウディ・アレンの好きなものが散らべられた作品。今回、撮影ははじめてヴィットリオ・ストラーロが担当したとのこと。若き主人公がヒロインと良い時を持つ映像の美しさ、影絵のようでとても目をひいたけれど、ストラーロ撮影だからかなと思った。
はじめの方、ビバリーヒルズのハリウッドスターの豪邸をみてあるくシーンがあるのだけど、スペンサー・トレイシーの邸宅が趣味の良いものとして紹介されているのが、スペンサー・トレイシーという人物への評価とも感じられ、それは常々映画好きの人と会話していてリスペクトされている人なんだなというのを感じていたので、なるほどと思わされた。あとたくさんの映画スターのことがちょっとしたうわさ話みたいな形で言及されていたけれど、メモをとりたいくらいだった。
主人公の叔父で、ハリウッドビジネスの成功者を演じていたスティーブ・カレルという人は「メリンダとメリンダ*1「四十歳の童貞男」に出ていて、以来売れっ子の喜劇スターとか。なかなかの風格だった。
またマフィアっぽい兄ベン(コリー・ストールという俳優さんらしい)。ウディ・アレンは「ブロードウェイと銃弾」でもだったけれど、マフィアを魅力的に描くよな。。「重罪と軽罪」みたいな、ちゃっと片付けてしまう人、うじうじ考え込む人の対比もおもしろい。

安心してみていられる楽しい時間。また今度のウディ・アレンも行きたいなという気持ちにさせられた。

☆劇中、クラシック映画の引用があり調べたいなと思っていたらこちらのサイトに紹介されていた。(フレッド・アステアの「有頂天時代(Swing Time)」やバーバラ・スタンウィックの「THE WOMAN IN RED」)