リップヴァンウィンクルの花嫁

去年東京・蒲田で温泉のあるゲストハウスのような風情のホテル末広というところに泊まった。その時この映画が撮影で使われたことを知り、どんな登場の仕方をするのか楽しみにみはじめた。
出てくるのは主人公がどん底、つまりそこからはあがり調子になるところ。流れ流れてやってきたホテルみたいな感じだけど、ホテルのHPと見比べると映画ではベッドカバーなどシンプルにかえて岩井俊二風になっている気がした。
花とアリス*1と同じくリアルな家庭環境の歪み、そこから逃れて出会う新たなつながりみたいなものがテーマになっていて、後半の美しさを際立たせる前半の堪えられなさがかなりリアルできつかった。この映画では、それの背後の綾野剛演じる謎の人物がおもしろくもあり、目立ってもい、ちょっと別の色彩を加えていた。
また「花と〜」同様、これも女性二人が主人公のうつくしい物語という感じで、なんか写真集をみているような映画なんだけど、この映画ではちょっと監督の趣味につきあわされたような気分になったところもある。(メイドの衣装とか)
黒木華演じる主人公が出会う魅力的な女性を演じていたCoccoという歌手の人はとても魅力的だった。wikipediaによるとおじいさんは沖縄芝居の人らしい。