京都のおねだん

元々は「ふや町映画タウン」のことが載っているので読み始めたのだけど、長年京都に住んでいても知らなかった、この本を読んだことで得られた情報が多かった。(webにも載っていないさるお寺が提供している、完全口コミ情報でしか知り得ないBAR空間など)その店の名は知っていたり、行ったことはあって確かにおいしいと思っているお店のなりたち(後者は例えば先斗町の「長竹」前者は「浜作」など)、そして、なかなか知ることのない祇園のおねだん。きちんとその店の人との対話を通して作っているところに好感が持てる。
京大の卒業生として京大の話もたくさん出てくるが、身近に住んでいるものとして、そういう傾向あるある、と、とても頷ける。未知の事、既知の事のバランスが良く、読みやすく楽しく読書できた。