眼の壁

松本清張もの。大庭秀雄監督のものを最近追っかけているものでみてみた。佐田啓二演じる萩崎が、会社の上司が巻き込まれた事件を必死で追う、しかし、そこには途中で出会った女性への関心もあって・・という、みていて、危なげを感じたり(といってもきっとなんとか解決するんだろうなという妙な安心感もまじえながら)、この鼻の突っ込み方は今の時代には絶対無理だなあと思いながらの鑑賞。原作には民族差別の問題とかもベースにあるのだろうと思われるが、それを深く掘り下げるというよりは、佐田啓二の巻き込まれっぷりをみていく作品という感じ。
自分にとって一番のみどころは、何も知らないで、事件解決の糸口みたいになってしまいそのことに驚く左卜全さんの表情。これはとってもよかった。今、左さんが気になって仕方ない。

眼の壁 [VHS]

眼の壁 [VHS]