太陽の少年

鬼が来た!」のチアン・ウェン監督の第一作目。
文化大革命さなかの北京。統制された世界かと思いきや、毛沢東の大きな看板などの前で掛け声に合わせて行動、などということは強制されつつも、大人たちが地方にいかされ、少年たちが意外なほど自由に振る舞っている。
ワルっぽい振る舞いはあっても、とても純で瑞々しく、まだまだ拙くてはがゆい感じがよく表現されている。主人公の少年(夏雨 シア・ユイ、この作品でヴェネチア国際映画祭主演男優賞・・確かに細やかな表現がリアルでよかった。)が好きになる女の子(「哀戀花火」の寧静 ニン・チンとのこと)、いわゆるスレンダーとかではなく肉付きがそこそこよくて、目力があって・・彼女の部屋で少年が彼女に見惚れてしまうところなどとても美しい映像。撮影は「さらばわが愛/覇王別姫」(未見・・近いうちにみたい)のクー・チャンウェイとのこと。

太陽の少年【字幕版】 [VHS]

太陽の少年【字幕版】 [VHS]