夜空に星のあるように

テレンス・スタンプ出演の「イギリスから来た男*1に、若き彼が出演のこの映画の一場面が出てくるとのことで、みてみた。原題は「Poor Cow」。若年失業率の高そうな60年代後半のイギリス。泥棒でもするしかないかのような男と結婚し、男が投獄され、子供をかかえてなんとかやっていくしかないじゃないの、という若い女の子の物語。ドラマチックな展開なしに、独白形式でエピソードが積み重ねられ好感を持つ。夫の仲間ではあるけれど、夫とはずいぶん違う優しさを持つテレンス・スタンプとのひとときはとても楽しげで美しい。ドノヴァンのフォーク調の音楽がまた良くて。テレンス・スタンプ、こんな役もしているのだなあ。困窮した社会の話なのだけど、主人公の女の子を演じているキャロル・ホワイトという女優さんにケロリとした魅力があるのと、60年代のイギリスの風景、ファッションなどもみていて楽しめて、重苦しくはならない。パブに集う老若男女や、夫が投獄中身を寄せているおばさんとのやりとりなどを丁寧にひろっていくケン・ローチ監督の表現がとても好もしい。

☆ついこのあいだtwitterで、「イギリスから来た男」とのつながりが書かれていて見たのだけど、実はずいぶん前に青山南さんの「レイトショーのしあわせな夜」*2でそのことを読み、関心をもっていたことを以前の日記を読み返して知る。


夜空に星のあるように [DVD]

夜空に星のあるように [DVD]

  • 発売日: 2012/03/16
  • メディア: DVD
VHS版にて