芸能人寛容論

武田砂鉄さんに注目したのは、確か子どもが被害者のニュースで、被害者の親をよくも知らない人たちが責め始めたりしていやな空気になっているのをきちんと整理して書いておられる文章をみてから。それ以来、新聞などで署名記事があると注目してきたし、twitterもフォローしたりしている。
この本はテレビの話題で、あとがきを読んでいると、ナンシー関さんのコラムと比較されたりするらしい。帯に能町みね子さんの「芸能人をバッサリ斬…ったらつまらない。ネチャネチャと噛みきらずに味わい尽くす快感」とあるのだけど、まさにそういう感じで、ある芸能人のことで一項目書くとして、その芸能人のことをこう思うっていうのはどういうことかな?っていうことを語っている感じ。社会学っぽいような、あるいは、なんか枝雀さんの落語っぽいようにも感じる。一番好きだったのは軽部アナと蝶ネクタイの話かな・・知らない芸能人の話題も楽しく読めた。

芸能人寛容論: テレビの中のわだかまり

芸能人寛容論: テレビの中のわだかまり