86年に公開ということだけど、アカデミズムをおしゃれに、あるいはおもしろおかしく扱ったりする流れ(栗本慎一郎の姿も懐かしい)やバブル崩壊以前のこわさ知らずな空気がとても漂っていて、香山リカの80年代の回想本*1を読んだときの、懐かしい、そしてやっとシンプルに懐かしがれるほど遠くに来たんだなあという気分になった。エピソードの扱い方はタランティーノ的というか(時代はこっちが早い)、人物を描く時の注釈でたのしませるような感じ。
内藤剛志の宮本武蔵がとてもさわやかでかっこよくみえ、今「飄々」や「親しみやすさ」の部分は強調されているけれど、もともとこういう感じの持ち味があった方かと新鮮だった。
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