一つの問題二つの解決法

アッバス・キアロスタミ監督 1975年。もうこのお名前の新作の感想を書けないと思うと本当に残念だ。
小学生のもめごとを題材にまさに今世界で起きていることを考えさせられる映画になっている。やられたらやり返すの果て、はじめの問題より必ず大きくなってしまう。キアロスタミ監督は本当に子供を使うのがうまい。こどもたちがかわいいからしんどくなく「あらあら・・」という感じで問題に近づける。また表現の仕方が光っている。

この映画を紹介されているtwitterを拝見してキアロスタミ監督がイラン児童青少年知育協会映画部を創設されたことを知る。また、本来「目には目を歯には歯を」という言葉は報復のエスカレーションを避けるためのものなのかということに思いを巡らす。

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