毎日かあさん 12

この作品は完全にサイバラ家の大河ものになっているなあ。「母娘つんつか(絵柄は鳥がつっつきあう様)編」として、娘さんの反抗期のイライラをとりあえず作品上はそれをネタにする余裕をみせておられる。伊藤比呂美さんの「伊藤ふきげん製作所」*1っていうのもあったけれど、子供の反抗期、それを通らなきゃいけないし、そんな時間もまたすぐ過ぎてしまうと、人生のときをも考えさせられるセリフでもって乗り切っておられるサイバラさんだけど、かわいかった子供がつっかかってくる時期、親にとってはそううれしい時期ではないよなー。(ネタとしてはいいかもしれないけれど、それも考え込むだろうな。サイバラ家の場合は、「毎日かあさん」連載をもうやめようかとサイバラさんがつぶやいた時、「お兄ちゃんが外国に行ってしまってネタ不足かもしれないけれど、私がいろいろやらかすだろうし続けて」と娘さんがおっしゃったとか。。なんやかや親のやり方が気になる年頃ではあるけれど、基本的には家族と思えばこそ・・みたいなこの感じ、自分が子供の立場としてわかりもするなあ・・)
反抗期、親としては大変だけど、子供さんたちが成長しているのはとても感じるし、伊藤理佐さんの「おかあさんの扉」*2に出てくるサイバラ家のこどもさんたちがとてもよい感じなので、すてきに花開いていきそうだなという予感がとてもある。

反抗期になったこどもに、転ぶなよというのではなく、転んだ時の起き上がり方を教えたいなという考え方その通りだな。
いろいろ起きている日常を読み物としておもしろいものにするには・・というサイバラさんの才能をつくづく感じる作品だ。