エル・ニド

先般見た「カラスの飼育」*1で、育ての親である叔母から扱いづらい印象を持たれながらも、失語症の祖母に寄り添い、起きている事態をまっすぐな瞳でみつめ慈しんでいる、カラスにたとえられるような(と私は解釈。。そして、このカラスは、ヴェス・アンダーソンの「ムーンライズ・キングダム*2の少女でもあるのでは?と思い始めている)少女を演じたアナ・トレントの姿にいたく感動し、アナ・トレント出演の他の映画を追っかけてみたのがこれ。
この映画では13歳の女の子役。俗世に混ざらず孤高の気配があり、「カラスの飼育」をみて、監督がそのイメージで作ったのかなという気がした。この年齢ならではの極端さ、これには自分にも身に覚えがある。あと一歩進んだらピーター・ジャクソンの「乙女の祈り」のような世界になりそうな気配。
孤独な魂同士のふれあいを、みているものに独りよがりな印象をもたせるのでなく、その心に沁みさせるのは、男の方の友人の神父の存在が大いにあると思う。この構造はひょっとして「ロミオとジュリエット」?

movie walker

エル・ニド [Laser Disc]

エル・ニド [Laser Disc]

  • メディア: Laser Disc
みたのはVHS版