ケス

こちらの記事を拝見していて、「ザ・ロイヤル・テネンバウム」にも影響を与えている「ケス」とはどういう映画なのだろう?と思いみてみた。
イギリス映画らしい苦味。イラン映画の「友だちのうちはどこ?」級の先生の厳しさ。こちらの方はその振る舞いが尊敬に値しない感じだから尚悪い。主人公の少年の置かれている苦境は多分当時のイギリスの若者が置かれていた状況を描いてもいて、調子のいい展開をしない。変に盛り上げずに、どんづまりの中でも、少年が卑屈にならず、自分の道をゆく姿を、音楽などであおることなく、ドキュメンタリーのように描いていて、とても好感を持った。

ケス【字幕版】 [VHS]

ケス【字幕版】 [VHS]

  • 発売日: 1998/11/01
  • メディア: VHS