ウンタマギルー

ものすごくおもしろかった。先日、「笑う沖縄 百年の物語」というNHKの番組をみて、感じるところが多かったのだけど、その延長線上にこの映画はある。沖縄もの、中江裕司監督の「ナヴィの恋」*1や「ホテル・ハイビスカス*2も好きだったが、この作品の方がもっと原酒のままという感じ。この作品の高嶺剛監督は石垣島那覇で育たれたようだけど、中江監督は京都で育って沖縄の大学に進まれたそうで、なにかその差が出ている気がする。
キジムナーを演じた宮里榮弘さんの空手の踊りの美しかったこと。宮里さんは沖縄民謡や舞踊、古武術をされている方らしい。(HPはこちら照屋林助さんのしゃべりや音楽の気持ちのいいこと。沖縄の人たちのリズムは本当によかった。舞台は本土返還直前の沖縄で、ずっと字幕がついているけれど、本州の言葉と共通の部分もありその言い回しがまた楽しい。
戸川純さんの歌のよいこと。とても沖縄をリスペクトして役を演じている感じが伝わった。
マレーという芳醇な役を演じた青山知可子さんも雰囲気があった。
沖縄芝居ウンタマギルーの部分も歌舞伎や京劇のようで味わい深かった。

ウンタマギルー [VHS]

ウンタマギルー [VHS]

  • 発売日: 1990/06/21
  • メディア: VHS