回想の太宰治

津軽の斜陽館の近くの物産館マディニーの本のコーナーに太宰の妻だった津島美知子さんのこの本が「10年も一緒にいた美知子さんならではの、そしてほかの本にはない、クールな距離からの太宰」というようなポップがついて置かれていた。
読んでみて本当におもしろい。冷静なんだけど、愛情、太宰の仕事への尊敬、太宰の暮らしぶりをちゃんと伝えなければというプロ意識がある本。
疎開しておられた時の津軽の生活のこと(用意の良い生活)が書かれているところもとても惹かれた。
伊藤比呂美さんの解説も伊藤さんらしい主婦をみつめる目がとても良い。

回想の太宰治 (講談社文芸文庫 つH 1)

回想の太宰治 (講談社文芸文庫 つH 1)