中村勘九郎 中村七之助 新緑特別公演

大阪NHKホールにて。

勘九郎七之助、新悟による芸談
中村仲之助、仲四郎、鶴松による「女車引」 
勘九郎七之助、慎吾、鶴松、小三郎の「仇ゆめ」。

私は七之助さんの声がとても好きで、演じているときだけでなく、芸談でも声をきけて、うれしくてたまらなかった。
勘九郎さんは、見るたびに、のびのびしてこられているような気がする。「仇ゆめ」で、太夫に恋い焦がれて人間に化けるたぬきの役をしておられたが、コミカルさと一途さがみるものの心を動かす。最後にはたぬきの味方になってしまう。一緒に観に行った家の者もこの二人の、隅々まで神経が行き届いた感じ、別格だといっていて、なぜだか私がうれしい気持ちに。
人に化けているときのたぬきの羽織の紋は肉球のような模様だったり染五郎さん監修の衣裳の本*1を読んでから衣裳をみる楽しさが増えた。
平成七年生まれの鶴松さん、初々しい美しさ。