ピロスマニ

いい映画を観た。ピロスマニという名前はきいたことがなかったが、絵はみたことがあるような気もした。(こちらのブログでとても詳しく映画やピロスマニ自身のこと、そして絵も紹介してある。その中に78年の上演の際の岡本太郎さんの推薦文も紹介されている。ちょうど、windshipさんの東北手帖というブログで、岡本太郎氏の話をしていたところだったので、心がどよめいた。)
自分が今までみてきたものでたとえると、アキ・カウリスマキの映画のような、ぽーんとそこに人がいる感がある映画。植田正治の写真も想起させられる。あるいは小津安二郎。なめらかに人間が動くのでなく、ぽつんぽつんとした映像で話を運ぶような感じ。でも、カウリスマキの映画をみていると無表情な雰囲気でぼっそりとちょっとおかしさを狙っているようなときがあるけれど、そういうのは一切ない。グルジアの灰色を混ぜたような趣ある風景の中、シンプルに生きて描いて生活の糧にして自分の信念のまま生涯を送った人の映画。ピロスマニの描いた作品世界と溶け合っている。
ふや町映画タウン追加おすすめリスト掲載。☆。

みたのはVHS版だけど、DVD、amazonでえらい高値がついている・・

ピロスマニ [DVD]

ピロスマニ [DVD]