わかりやすく楽しめるオーソン・ウェルズのサスペンス。だれることがない。1946年劇場未公開作品。
光と影の使い方に定評があるようだけど、確かに影の使い方が印象的。
オーソン・ウェルズ扮する秘密を持つ異邦人。その彼の趣味の古い時計修理。この時計が圧巻で、時計の姿も音響効果もとてもよい。そして、この時計にまつわる絵をとりたいための筋回しか!と思うようなところもあるのだけど、魅力があるから仕方ない。
町の雑貨屋のおやじとのやりとりが平穏な町の象徴になっていて、それとオーソン・ウェルズの不穏な感じとの対比による構成がスマート。
オーソン・ウェルズの妻を演じたロレッタ・ヤングが天使のような雰囲気で、それが時計のエピソードともうまくからめてある。
- 出版社/メーカー: アイ・ヴィ・シー
- 発売日: 2000/03/25
- メディア: VHS
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