毎年大晦日、中途半端にひねくれて紅白以外のチャンネルをみたりしていたのだけど、中野さんのコラムにいつも出て来るので昨年末はみてみた。曲自体は今年のものとは限らないけれど、今の時代どういう人が出てきているのかショー的に楽しめてなかなかよかった。わたしのようななじみのないものにとって歌詞が字幕で出るところもいい。椎名林檎の歌詞や演出、ゴールデンボンバーのかわいらしさやセンスの良さが心に残った。
という風に、この本は一年間の出来事をコラムで読んでいくのだけど、STAP細胞のようにその後わけがわからなくなったものについてもはじめに発表された時の喜びの雰囲気そのままに載っているのがその時の空気が伝わっていい。
中野さん、最近サッカーにはまっておられて、サッカー話が続くと最近とんとみてない私にはツラいものもあったけれど、それもいい意味で深まりすぎないで私程度のものでもちょっとサッカーついてたら確認しようかなと思うような程度の書きっぷり。
中野さんの映画評を一番楽しみにしているのだけど、この本を読んでみてみようかなと思ったもの
- ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅
邦題がなんか優等生っぽい感じだけど、アレクサンダー・ペイン監督でいい頃合いな感じ。
- バーニー みんなが愛した殺人者
「スクール・オブ・ロック」の監督(リチャード・リンクレイター)とジャック・ブラックのコンビ
- インサイド・ルーウィン・デイヴィス
コーエン兄弟。「ハリーとトント」以来の名演猫登場とか?
なんだかまじめそうなんだけど、「リトル・ミス・サンシャイン」や「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」のポール・ダノ、イギリス製TVムービーの「シャーロック」のベネディクト・カンバーバッチが出てきて映画にコクが出ているらしい。
中野さんが「ポカホンタス」あたりからか最近のディズニーのヒロインの顔が硬く、目がやけに大きく鋭いと指摘しておられたの、溜飲を下げる。
- 作者: 中野翠
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 2014/12/22
- メディア: 単行本
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