仏果を得ず

再読。前回読んだときの自分の感想を読後読んで、ずいぶん印象が変わっているのが新鮮な気分。ほとんど文楽をみたことがない状態で前回読んだのだけど、何度か舞台に行ってからこの本を読むと、各章のタイトルになっている作品と現実とのうまい関連がよくわかりおもしろさが違っている。舞台にみたてた目次からして凝っていてよいなあと思う。しをんさんは本づくりの時、トータルで味わえるように本の装丁もとても考えておられる方だと思う。
大夫と三味線の雰囲気は前回もわかって読んでいたけれど、なんとなく現実の大夫さんや三味線の方の雰囲気を思い浮かべながら読んだりしてかなり前回よりみっちりと楽しめた。(前回のコメント欄を読んだら、文楽にちゃんと行かれているかなさんはあて書き的楽しさを味わわれたよう・・やっぱり・・)

仏果を得ず

仏果を得ず