東京タラレバ娘 1

東村さんの作品、登場人物へのというダメだし部分と夢を与える部分(いわゆるアメとムチ)みたいな構造がおもしろいけれど、とりあえず1巻はムチ部分が今までの作品より強い感じ。夢の部分が大きくなっている「海月姫」の新刊に比べるとおもしろいにはおもしろいのだけど、内罰的な作品「かくかくしかじか」*1といい、なにか読者にこうしちゃおれん、現実はどうよ、みたいなものをつきつけてくるなあ。もちろんそれはよく考えたら東村さんの作品を通してあったものなんだけど、それが強くなってきている感じもする。といっても、登場人物の状況を笑えるだけの素地作り(一応登場人物は社会的には強者)がちゃんとしてあるし、アメの部分も用意してあるけれど。

東京タラレバ娘(1) (KC KISS)

東京タラレバ娘(1) (KC KISS)