明治座五月花形歌舞伎2013 実盛物語/与話浮名横櫛

wowowで放映していたもの。番組情報はこちら。9月にも再放送するらしい。

先日から片岡亀蔵さんが気になっている。プロフィールこちら。プロフィールにも書かれているように敵役だけどどこかユーモアが漂う。口跡もしっかりしているし、スパイス的にくっくりした画面になる。

「実盛物語」は「源平布引滝」の三段目。文楽でみたことがある*1が、歌舞伎の方がわかりやすかったかな。(こっちが話に慣れてきたというのもあるだろうけれど)勘九郎さんの実盛は、とても生き生きしていて故・勘三郎さんの面影あり。

「与話浮名横櫛」は、斬られ与三郎(お富さん)の話。名セリフの部分は知っていたが、こういう終わり方をするのか・・と意外な感じだった。(wikipediaの解説を読んでいると、一幕目から三幕目が演じられ、三幕目も少し割愛してある部分もあった。番頭藤八がフェイドアウト扱い。でもその前のこの番頭を七之助さん演じるお富さんがおちょくるところがすごくおもしろく、あの風合いだったらwikipedeiaに載ってた筋のようにあの後、番頭さんが凶行に及ぶのは空気が変わるし長くなってしまうかも・・)染五郎さんの与三郎は決め台詞の部分もキメキメというよりは心情寄りで、かみくだいた演技だったと思う。愛之助さん、安定感があり、舞台が引き締まる。勘九郎さんが、少しだけ出てくるけれど、前半の大役の後リラックスしてのびのびしている感じがした。