平成中村座 於染久松色読販

以前wowowでやっていた2011年11月から12年5月の平成中村座ロングラン公演より、壽初春大歌舞伎の演目を録画したものをみる。
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松本でみた七之助さんの美しい女形*1が懐かしく、その気持ちにちょうどこたえてくれたこの公演。
検索すると渡辺保さんの劇評が。玉三郎さんの監修がよかったらしい。七之助さんのインタビューの中でも、玉三郎さんの指導について書いてあるのがあって頷かされた。

お染の七役といわれている演目らしいが、早がわりで、七役。以前文楽で見たお染久松ものの「新版歌祭文」*2とはまた違った流れ。鶴屋南北作で江戸の話になっている。
悪女っぽいのやら凛としたのやら、ちょっとキツめの女の人をする七之助さんが私は好み。
橋之助さんのシーン、鬼門の喜兵衛というらしい悪役、柝の音とあった歌舞伎の決まったポーズ、表情がものすごくいい。うっとりする。
最後の「なかむらや」の傘を持った人たちと七之助さんの踊り、とても華があって決まっている。

この公演とは関係ないけれど、前述渡辺保さんの劇評、最近のをみていると中車さんのことをほめておられて(こちら)、なんだかうれしくなった。