未知への飛行-フェイル・セイフ-

博士の異常な愛情」と同じようなテーマなんだけど、質感はまるで違う。「博士〜」の方をみたときも衝撃を受けたし、キューブリックの才能にうならされたけれど、こっちの硬派な感じもすばらしい。大統領、軍の指揮官、それぞれの描き方が丁寧で、胸に響くし、こういうことあるだろうなという積み重ねがしっかりしている。軍人=決してタカ派でない描き方などもとてもよい。これは軍の会議だけど、ちまたの会議のエッセンスが溶け込んでいて入り込ませる。シドニー・ルメット、つくづくよいな。演説のうまい下衆なタカ派文化人(?)、ずっと気になると思っていたけれど、ウォルター・マッソーだったんだ・・いわれてみればあの顔だった・・
「フェイル・セイフ」という考え方、この映画ではじめて知った。

未知への飛行~フェイル・セーフ~ [VHS]

未知への飛行~フェイル・セーフ~ [VHS]