ウディ・アレンの影と霧

ウディ・アレンの作品って、表層的にはお道化的なものとシリアスなものの二つの流れ、そしてそれをミックスさせたようなもの(「メリンダとメリンダ」とかそれを解説しているような映画など・・後年特にこのタイプ多いような・・)があり、まあそれらは結局のところ根はひとつで、映画の色彩を決めるパーセンテージが違うだけの問題のようにも思うけれど、乱暴にいってみればこれは混合タイプだな。ウディ・アレンフェリーニとか好きなんだなあと思わすような音楽と画面。他の作品にくらべると仕上がり具合がちょっと未消化な感じもしたけれど、この薄暗いヨーロッパ的な画面に、ジョディ・フォスター(すごい魅力的)、マドンナ、ジョン・マルコビッチジョン・キューザックキャシー・ベイツなどアメリカのメジャーなメンバーが並んでいるのがおもしろかった。