川本三郎さんがこの作品の頃について鈴木邦男さんと語っている本「本と映画と『70年』を語ろう」*1を以前読んで以来興味を持っていたのだけど、現代の人達が演じるこういう年代の物語って顔立ち雰囲気等々のおしゃれさが邪魔をする場合が多いので多少危惧してしまい長いこと録画しただけで見ずに来てしまった。
結論からいうとおもしろかった。山下敦弘監督は挫折感を描くのがうまいな。wikipedeiaに山下監督が松山ケンイチにすすめた「カリスマ性がありながら空転するキャラクター」として「キング・オブ・コメディー」*2や「誘う女」*3をすすめた逸話が載っていたが、どちらも好きな映画なのでにやりとしてしまった。こんな男にいれこんで・・っていう周りのものが感じる徒労感の表現はうまいのでは・・
「ファイブ・イージー・ピーセス」*4「真夜中のカーボーイ」などの話題が出て来るが、川本さんのお話だから、というのもあるだろうけれど、この辺に山下監督の映画愛も感じられ好感が持てた。
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