三人の名付け親

クリスマスちょっと前にNHKでやっていて結構おもしろかったのだけどとびとびに見てしまったのでちゃんと借りてみた。アリゾナの銀行強盗の三人組が新生児を育てることになり・・という「スリーメン・アンド・ベイビー」的設定だけど、この三人のおじさんという数、なにかおさまりがいいのだろうな。この映画の中では聖書の、キリストの降誕の時に出て来る三人の博士になぞらえてあったけれど、小津安二郎の映画でもよく出て来るおじさん三人組、あるいは、テレビドラマでは田村正和橋爪功角野卓造の三人、あるいは西村雅彦、段田安則役所広司のドラマ「オトナの男」三人組など枚挙にいとまがない。あ、スリー・アミーゴーズもだな。
映画に戻ると、基本聖劇というか、クリスマスの故事を西部劇でやってみた感じで、ひねったりした作品ではない。でも、西部劇見慣れてない人間にもなんだか愉快にみえるユーモアやよき空気が漂っている。

みたのはビデオ版。2022年にふとふと思ったが、アリゾナ×犯罪者×赤ちゃんってコーエン兄弟の「赤ちゃん泥棒*1のベース?