ファニーゲーム

なんとも容赦のないすごい映画。監督のミヒャエル・ハネケについてほとんど知識を持ち合わせず、ただこの映画をすすめられたからみて、圧倒されたが、とてもよくできていて、ハネケに俄然興味がわいた。後味悪いこと悪いこと・・いろいろネットで読んでいると、たとえそれがヒーローによるものでも暴力で相手を屈服させ、それがよきラストだとしているハリウッド映画への批判、暴力とはこういうものなんだよということを表現したとのことだが、とにかくぐっさりと心に刺さった。どこかには巻き込まれた家族たちの非力っぷりについて書いていたが、何か大きなものに無抵抗なまま従わされる気持ちの悪さみたいなものは痛感した。
物語の冒頭、主人公たちのしている品のいい他愛のないゲームがその後のストーリーの予兆になっているところ、伏線がきっちりはられていて、最終的になるほどと思わされるところ、やるなあ!という感じ。