花ちりぬ

これも拾い物ビデオだった。未DVD化ビデオのリストをみていて、ふや町のおすすめの印もついていたので調べてみたら京都が舞台、三高出身の森本薫氏原作とのことでみてみたら、すごく斬新。蛤御門の変のあたりの祇園お茶屋の話なんだけど、舞妓さんや芸妓さんの会話、日常がすごく自然に描かれていて、流れるようでリアルな感じ。男性が声だけ出演というのもすごいし、よくある花街ものと一線を画している。喧嘩シーンも五社監督とかが描くような取っ組み合いではなくちょっとしたどつきあいみたいな感じなんだけどそれがかえってお芝居っぽくなくて迫真。日々の積み重ねのちょっとしたやりとりの京都弁や、さらっと流す感じなどもこの空気!と感嘆した。
ふや町映画タウンの大森さんや、大正生まれの映画好きの父によると同じ石田民三監督、森本薫脚本の「むかしの歌」という船場舞台のものもすばらしいらしい。こちらはVHS化されなかったそうでいつか機会があれば見たい。(「むかしの歌」のことをとりあげておられるブログあり。。こちら参照)

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