仮名手本忠臣蔵

文楽忠臣蔵に今月末行くので予習中。先般読み返した三浦しをんさんの「あやつられ文楽鑑賞」*1忠臣蔵のページも筋が現代的に頭に入ってよかったのだけど、彼女のは矛盾点をツッコミながらの展開であるのに対し、この絵本では、その筋になっているいわれを納得がいく形で描いていて、まっすぐに話に乗れて感動する。忠臣蔵でかねがね不思議に思っていたあたりもこの本でかなりすとんときた。これが正しいと思うひとつの目的のためにそれぞれの人がそれぞれの役割分担をする話ってすばらしい。
絵が歌舞伎の舞台のようで見事で通しで鑑賞したような気持ちになる。すばらしき仕事。同じシリーズの「義経千本桜」*2も楽しかったし、あと3巻でている分も読もうと思う。

仮名手本忠臣蔵 (橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻 (1))

仮名手本忠臣蔵 (橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻 (1))