元気で行かうよ

昭和16年作品。ユーモアを含んだいい感じの空気に囲まれなんだかすごくかわいらしい映画。
神経質で都会的な上原謙と飄々とした佐野周二の友情、こどもっぽい軋轢などが楽しい。

佐野周二上原謙佐分利信三羽烏といわれていたらしいが、佐野周二上原謙は友人、彼らの上司が佐分利信、その妻が桑野通子、彼らの会社の雑用係の男の子の姉が田中絹代上原謙の婚約者で佐野周二の妹役が高峰三枝子とすごく豪華キャストでまた凝縮した(わかりやすい)人間関係の物語。

今でいうと中学生くらいの年齢の人が彼らの会社でたくさん働き、お茶くみなんかをしている。イランの映画をみているみたいな気分。そして会社の中の夜学で勉強している。中には50代の人も夜学にきていて、今の中学生みたいなこどもにはっぱをかけられたりしている。
夜学で教えているのは社員である佐野周二。雑用係の男の子と佐野周二たちは会社でのポジションが全然違い、階級文化が現代みたいに隠然とあるのでなく、現役で明快。変な平等をめざすのでなく、少年に対し、生活面での指導もし、兄貴のような感じ。戦前の日本のいい特徴を映し出したような映画。

元気で行かうよ [VHS]

元気で行かうよ [VHS]

  • 発売日: 1993/10/19
  • メディア: VHS