映画館で予告をみたときはめちゃくちゃおもしろそうと思ったが・・登場人物の気持ちに沿ってみるのではなく、成り行きを気楽に楽しむ作品だった。wowowの安西水丸氏と小山薫堂氏の解説でも語られていたけれどつくづくフランスらしい感じ。おとなしいと思っていた妻が・・っていうところはコリーヌ・セローの映画とも似ているけれどフランソワ・オゾンの方が戯画的に俯瞰で描いているような感じ。
カトリーヌ・ドヌーヴが出演してきた作品へのオマージュ色強し。フランソワ・オゾン監督は「8人の女たち」でもロミー・シュナイダーの写真を使っていたけれど、古い映画が好きなのだと思う。三谷幸喜作品で昔から三谷氏が好きだった誰かにあてがき、というのをみるが、そういうのと同じ感じもする。
映画画面の色使い、服装などはとてもきれい。「装苑」のシネマ・コラージュのように絵に描いたらすごくすてきと思う場面がいっぱい。
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