アラカンさんの語りおろしの本*1にアラカンさんの当たり役としてこのむっつり右門シリーズが出てきていたものでどれか見てみようと思っていた。ふや町映画タウンの店長大森氏によると、シリーズの中でこの作品は山中貞雄脚本で評判がいいかなとの話だったので借りてみた。たしかに起伏に富んだ脚本。
「知恵伊豆」松平信綱が出てくるが、確か大久保彦左衛門と家光のお話*2にもでてきたな、と昔の人の常識であろうことをなぞって楽しむ。マツダ映画社の弁士版には和洋楽団アンサンブル「想い出」の音楽がついているのだけど、チャンバラものの定型的な音楽って楽しめる。